日焼け止めの選び方・使い方が分かる!「SPF」と「PA」の意味とは
紫外線が強いシーズンには、女性の必需品ともいえる日焼け止め。
スプレータイプやミルクタイプなどさまざまな種類がありますが、ほとんどの日焼け止めには「SPF」と「PA」という値が記されていますよね。
このSPFとPAという値が高いほど、紫外線を防ぐ効果も高いということは有名ですが、それぞれがどんな効果を表しているのかということはご存知でしょうか。
確かな紫外線対策をするためにも、SPF・PAの意味や日焼け止めの正しい使い方について学んでいきましょう。
日焼け止めの「SPF」「PA」って何?
・「SPF」とは?
SPFとは、「サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)」の略で、シミやソバカスの原因になる「UV-B」に対する効果を表しています。
SPFの値が高くなるほど、紫外線B波を防ぐ効果が高くなります。
もちろんこの効果には個人差がありますが、塗り方が薄かったり塗り方にムラがある場合は、十分な効果を得られませんので注意しましょう。
顔に塗布する量は、大体0.6~0.8g(パール粒1.5~2粒程)です。
規定量をきちんと塗ることが大切です。
・「PA」とは?
PAとは、「プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)」の略で、シワやたるみの原因になる「UV-A」に対する効果を表します。
+の数が多いほどその効果は高くなり、現在は+、++、+++、++++の4段階が存在します。
ここが大事! SPFとPAの注意点
紫外線から肌を守るためには、SPFやPA値が高いものを選びたくなりますが、必ずしも値が高いものが肌にいいとはいえません。
たとえばSPFが高い日焼け止めの場合、肌に負担をかける紫外線吸収剤が使用されているケースが多く、敏感肌の方がこれを使用すると肌荒れを起こす恐れもあります。
また、日焼け止めをしっかりと塗っていても、汗や皮脂、摩擦などで徐々に取れていきます。
「SPFの高い日焼け止めを塗ったから、紫外線を長時間完全にブロックできる!」と油断してしまうと、紫外線ダメージを受けてしまうこともあるため、2~3時間おきに塗り直すことが重要になります。
使い分けよう! デイリー・レジャーに適した日焼け止め
上でもお伝えした通り、数値が高い日焼け止めは肌への負担が大きくなります。
そのため、日常的に使う日焼け止めと、レジャーシーンで使う日焼け止めを分けることが大切です。
日焼け止めの使い分け方は、下記が目安になります。
≪デイリーシーン≫
・デスクワークなど、屋内で過ごす時間が多い日……「SPF20」「PA++」
・仕事で外回りをする日、買い物で屋外を歩く日……「SPF30」「PA++~+++」
※デイリーシーンでは、紫外線吸収剤不使用の日焼け止め(ノンケミカルタイプ)がおすすめです。
≪レジャーシーン≫
・海や山など、屋外でスポーツやレジャーを楽しむ日……「SPF50」「PA+++~++++」
※水の中に入ったり、汗をたくさんかく日は、ウォータープルーフタイプの日焼け止めを使いましょう。
日頃何気なく使用している日焼け止めですが、「肌のためを思って塗っていたのに、かえって肌へのダメージになっていた……」ということもあります。
美容の大敵である紫外線をきちんと防ぎながら、肌の負担を極力少なくするためにも、日焼け止めの選び方や使い方には注意していきましょう。