夏に起きる「肌のかゆみ」原因と対策は?
日本の夏は湿気が多く、気温がそれほど高くなくても汗をかきやすい環境。
汗をかくとテカリやメイク崩れなど気になることがたくさんありますが、その中でも特に深刻なのが、汗による「肌のかゆみ」です。
「あせも」などの汗による肌トラブルというと「子どもがなるものでしょ?」と思われがちですが、実は猛暑の影響で大人にも広まっているのです。
そこで、夏に起きる「肌のかゆみ」の原因と対策についてお話しします。
夏の「肌のかゆみ」には2つのタイプが
夏に起きやすい「肌のかゆみ」には、主に2つのタイプがあります。
1つ目は「あせも」。
小さな子どもがよくなるイメージですが、大人にも発生するリスクは十分あります。
汗腺が汗のかきすぎによって収縮してしまうことが主な原因です。
汗腺が収縮すると汗がうまく排出されなくなり、詰まって炎症を起こしてしまいます。
水疱のような赤いプツプツとした湿疹が特徴的で、ピリピリとした痛みを伴うかゆみを感じることが多いです。
もう1つは、「汗荒れ」と呼ばれる肌荒れの一種です。
主に肌の弱い方などが起こしやすい汗荒れは、汗に含まれるアンモニアなどの成分が皮膚表面に刺激を与えることによって引き起こされます。
あせもとの大きな違いは、目立った湿疹などがなくても肌がかゆくなること。
冷房などの影響で肌が乾燥し、バリア機能が正常に働かなくなってしまうことも汗荒れが起こりやすくなる1つの原因になります。
症状に合わせた対策をとることが何よりも大切なことだといえるでしょう。
症状別・夏の「肌のかゆみ」対策法
■ あせもは「汗予防」が大切! エアコンとお風呂を上手に活用
あせもは汗のかきすぎが原因。
まず大量の汗をかきすぎないように、就寝中などもエアコンや扇風機を上手に活用することが大切です。
熱いお湯に浸かったり、熱いシャワーを浴びたりすることも控えるようにしましょう。
あせもができてしまった場合には、患部に刺激を与えないようにぬるめのお湯で優しく洗うことが大切。
かゆいからと言ってゴシゴシこすらないようにして清潔に保ちましょう。
■ 汗荒れは「拭き取り」と「保湿」が何より大切
汗荒れの原因は、汗に含まれる成分が肌に刺激を与えてしまうことです。
汗が肌に刺激を与えてしまう前に、ガーゼのハンカチや肌に優しい汗ふきシートなどで優しくふき取るようにしてください。
また、肌のバリア機能を正常に保つために保湿ケアを徹底することも大切になります。
半身浴などで程よい皮脂の分泌を促すのもバリア機能を高めるのに役立ちますよ。
あせも・汗荒れ共通の対策法としては、通気性が良く肌に優しい洋服を身に着けることが大切です。
蒸れたりこすれたりするとその分肌に刺激を与えることになってしまうため、肌荒れの原因となるのです。
同様に金属などのアクセサリーも原因の1つとなることがあります。
かゆみが出たら決してかかずに、清潔なタオルを濡らしたものや布で包んだ保冷剤などを使ってかゆみのある場所を優しく冷やしましょう。
正しい対策法で、夏を快適に過ごしましょうね。