粉吹き肌の原因は何？ 乾燥シーズンに心がけたいケア方法
乾燥シーズンになると、肌からポロポロと白い粉が出ることがあります。実はこの白い粉の正体は、肌表面の角質です。角質は肌のバリア機能を保つために欠かせないもの。必要以上に剥がれれば、かゆみや赤みなどのトラブルを招いてしまいます。なぜそんな大切な角質が粉状に剥がれてしまうのか、粉吹き肌の対策方法と一緒にチェックしていきましょう。
粉吹き肌の原因とは
粉吹き肌の主な原因は、乾燥です。乾燥によって角質の細胞をつなぎとめている細胞間脂質や水分が減少すると、ちょっとした刺激でパラパラと剥がれやすくなってしまいます。
このような状態だと、肌をかきむしったときや、衣類との摩擦などで角質が剥がれることに。「冬になると脱いだ靴下やタイツなどに粉がついている」といった体験をしている方も多いかと思いますが、この粉も乾燥によって剥がれた角質だと考えられます。
粉吹き肌を防ぐケア方法
肌を洗いすぎない
肌を清潔に保つことは大切ですが、洗いすぎると肌のうるおいが流れ出て、乾燥による粉吹き肌を招いてしまいます。特に肌をゴシゴシとこするような洗い方は禁物です。角質に傷がつき、剥がれやすい状態になってしまいます。
洗顔は多くても1日2回まで、洗顔料をしっかり泡立てて、その泡を肌の上に転がすように優しく洗うことがポイントです。体の場合は1日1回、ボディソープや石けんの泡をクッションにしながら、肌をなでるように洗いましょう。毎日入浴しているなら、頑張って洗わなくてもサッと流す程度で十分キレイになりますよ。
保湿ケアを優しく丁寧に
洗顔後やお風呂上がりは、肌の水分が蒸発しやすくなっています。時間をおかず、すぐに化粧水やクリームなどを用いて保湿しましょう。
もちろんこのときも摩擦は厳禁です。肌をこすらず、手のひらを優しく当てて浸透させましょう。乾燥しやすいシーズンは、日中もこまめに保湿することをおすすめします。
食生活を見直す
過度のダイエットやバランスの悪い食生活を続けていると、栄養不足によって乾燥しやすい肌になってしまいます。美しい肌を保つためには、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどが欠かせません。野菜だけでなく、タンパク質が豊富な肉、魚、卵、大豆製品、乳製品などもバランスよく食べて、体の中から強い肌を作りましょう。
また、アマニ油やオリーブオイルなど、質の良い油も乾燥対策に効果的です。酸化していない、新鮮かつ高品質の油を取り入れましょう。
紫外線対策も忘れずに
紫外線を浴びると表皮が傷つき、肌の水分が蒸発しやすくなってしまいます。シミ対策のためだけでなく、粉吹き肌対策のためにも十分な紫外線対策を心がけてくださいね。
日焼け止めは、できるだけ保湿効果が高いものを選ぶと安心です。屋外ではUVカットの日傘や帽子、カーディガンなどを使って肌を上手に守りましょう。
体を温める
体が冷えると代謝が悪くなり、肌本来の保湿機能も低下してしまいます。体を冷やす食事や飲み物、薄着などは避けて、積極的な温活を心がけましょう。
湯船につかる入浴も冷え対策に効果的ですが、熱いお湯に長時間入っていると肌の保湿成分が流れ出てしまいます。38～40℃のぬるめのお湯に、10～15分つかる程度にしましょう。
寒くなると暖房によって室内の湿度が低下するため、より粉吹き肌が生じやすくなります。これからのシーズン、粉を吹かないうるおった肌を保つために、徹底した保湿ケア＆インナーケアを心がけていきたいですね。