肌にはどのくらいの湿度がベスト? 冬に知っておきたい湿度調節術
湿度が低くなると肌の水分が空気中に蒸発しやすくなり、乾燥を招きます。では、肌のうるおいをキープするためには、どのくらいの湿度が必要なのでしょうか? なんとなく湿度を高めることが大切だと分かっていても、具体的な数値までは意外と分からないですよね。今回は、そんな湿度と肌の関係性を、実際に湿度を高める方法と一緒に見ていきましょう。
肌に最適な湿度とは
肌に最適な湿度は、50~60%です。湿度40%以下になると肌の乾燥を感じやすくなり、30%以下になると肌トラブルを起こしやすくなるといわれています。
ただし、湿度が高ければ高いほどいいというわけではありません。湿度70%以上になるとダニやカビが繁殖しやすくなり、アレルギー症状を引き起こす恐れがあります。
また、湿度が高いと汗を過剰にかいて、肌や体が脱水状態になることも。湿度は低すぎても高すぎてもNG、適度な50~60%を保つことが大切なのです。
室内の湿度を高める方法
冬は暖房器具の影響で、室内の湿度が下がりやすくなります。健やかな肌を保つために、湿度を高める方法を知っておきましょう。
加湿器を使う
空気の乾燥対策には、やはり加湿器の使用が最適です。最近では、卓上で使えるコンパクトな加湿器もたくさん登場しています。お家だけでなく、オフィスや車中の乾燥対策にも取り入れてみましょう。
濡れたタオルを干す
加湿器がない場合は、濡れたタオルを干すだけでも加湿効果が期待できます。乾いたら再び水で濡らして絞り、室内で干しましょう。洗濯物の室内干しもおすすめです。
お湯を沸かす
やかんでお湯を沸かし、ふたを開けておくと、立ち上る蒸気のおかげで加湿できます。ストーブの上に水の入ったやかんを置く方法もおすすめです。ただし、火災トラブルを防ぐためにも空焚きしないよう十分な注意が必要です。
霧吹きを使う
手っ取り早く加湿したい方には、霧吹きを使う方法がおすすめです。清潔な霧吹きのボトルに水を入れ、カーテンなどのファブリック類に水を吹きかけましょう。ベトベトに濡れるほどではなく、軽くしっとりする程度で十分ですよ。
部屋の加湿で気をつけたいポイント
湿度が上がりすぎないように調整する
湿度が70%以上になると、カビやダニが増えやすくなります。湿度計を設置してこまめにコントロールするか、湿度を一定に保つハイブリッド型の加湿器を使うことをおすすめします。湿度が高くなりすぎたときは、窓を開けて換気しましょう。
室内干しは風通しのいいところで
洗濯物の室内干しは部屋の湿度を高めてくれますが、風通しの悪い場所に干すと水分がこもって嫌なニオイの原因になります。特に、窓のそばやカーテンレールなどで干すことはおすすめできません。できるだけ物干しスタンドを使い、洗濯物同士がくっつかないように余裕を持たせて干しましょう。
今回は湿度と肌の関係についてご紹介しましたが、肌のうるおいをキープするためには、化粧品などでの保湿も欠かせません。湿度を適度に調節しても肌のカサつきを感じるなら、保湿効果の高いアイテムを導入するなど、スキンケアの見直しも考えてみてくださいね。